2020/12/04 19:51

こんにちは。

メーヴェコーヒーロースターズの焙煎師のまこです。

最近メディアなどで耳にする機会も増えてきた「SDGs」。
皆さんはご存知ですか?
SDGsとは「Sastinable Development Goals (持続可能な開発目標)」の略称です。
2030年までに持続可能でよりよい世界を目指すために国連加盟の193カ国全てが合意する世界共通の目標なんです。
SGDsには17のゴール(大きな目標)と169のターゲット(具体化した目標)から構成されています。
詳しくは以下の画像をご参照ください。

SUSTAINABLE DEVELOPMENT GOALS「世界を変えるための17の目標」


さて、その中でも今回お話する問題は、12番の「つくる責任 つかう責任」そして14番の「海の豊かさを守ろう」
実はコーヒーショップにも密接に関係する身近な問題なんです。

私たちが普段使用しているプラスチック製品。
軽くて丈夫で便利で、もはや生活に欠かせない存在ですよね。
ですがプラスチックの生産量は年々増えていて、ゴミとして捨てられるプラスチックも増え続けています。
そして、適切に処理されないプラスチックゴミも増えてしまっているのが現状です。

プラスチックゴミは微生物によって分解されることがないため、多くは数百年の間、自然環境の中に残り続けます。
そしてそれらが川の流れや風に流されて、最終的に行き着く先が海なのです。

2016年に開催された世界経済フォーラムでは驚くべき予想が発表されました
なんと海のプラスチックの量は、2050年までには魚の量を上回るというのです。
環境省の資料によると、毎年少なくとも800万トンものプラスチックが海に流れ出してしまっているということです。
そして今、これらのプラスチックゴミが、海の生き物にとっては生死にかかわる問題になっています。
魚やカモメなどの海鳥、クジラやウミガメは、海に漂うゴミに絡まったり、餌と間違えて食べてしまったりすることで傷つき死んでしまったりしています。とても悲しい問題ですよね。

そしてさらに海のプラスチックゴミの中で、最近特に注目されているのがマイクロプラスチックです。
マイクロプラスチックとは、大きさが5mm以下の小さなプラスチックゴミで、紫外線の影響で細かく砕かれたものや、化粧品や歯磨き粉に含まれる小さなプラスチックの粒のことを言います。
こうしたマイクロプラスチックを食べた魚介類を、知らず知らずのうちに人間が食べ続ることで人体への影響も心配されているのです。

昨今レジ袋が有料化したり、スターバックスさんが紙ストローに切り替えたり、プラスチック問題は私達の暮らしにも身近な問題になってきています。
そして、私たちのロースターからでもできることはあるのではないかと考えました。
そこでお客様と一緒に楽しみながらプラスチックを削減できるよう、メーヴェコーヒーロースターズは以下の4つの取り組みを実施することにしました。

①ストローレスのリッド
テイクアウトのドリンクに欠かせないカップのリッド
このリッドを、ストローを刺さずに直接口を付けて飲むことのできる形状のものを採用しました。

②「ECO FAMILY 4NATURE」のサトウキビストロー
どうしてもストローが欲しい方もいるかと思います。
そんな方のために「ECO FAMILY 4NATURE」のサトウキビのストローをご用意しました。
産業廃棄物として処理されていたサトウキビの搾りかすをアップサイクルすることで生まれたエコなストローです。
100%天然成分で、堆肥化させた際にも土壌への影響もありません。
耐久性や飲み口も従来のプラスチックストローと遜色なくご利用いただけます。

③マイボトル割引
ドリンクをテイクアウトする際にマイボトルを持参していただくと、ドリンク代から50円引きさせていただきます。
テイクアウトカップのゴミが減らせて、かつお客様も楽しくお得にマイボトルが使えるのではないかと思います

④マイキャニスター割引
コーヒー豆をお買い求めいただく際に、マイキャニスターやタッパーなどの容器を持参していただくとコーヒー豆代から50円引きさせていただきます。
豆の包材のゴミ減らせて、お客様もお得にコーヒ豆をお買い求めいただけます。

プラスチック製品は丈夫で長持ちして、現代社会から全て無くすというのは不可能かもしれません。
ですが、一度使って棄ててしまう様な使い捨てするプラスチックを極力使わない、もらわない。
そうやって一人一人ができる小さなことから少しづつトライしていくことで、大きな流れになるのではないかと思います。
そしてヒトと動物たちが豊かに暮らせる世界を作るため、メーヴェコーヒーロースターズからあなたの小さな取り組みをはじめてみませんか。


焙煎師まこ