2021/02/23 13:44


こんにちは 焙煎師まこです。


皆さんは普段飲んでいるコーヒーってフルーツの種の部分だってご存知でしたか。
コーヒーの木には白いジャスミンに似たちいさな花が咲き、それが散った後に赤くて丸い果実が生ります。
果実はサクランボに似ているのでコーヒーチェリーと呼ばれいて、その果肉を剥くと中にコーヒーの種が2つ入っています。
最初は緑がかった白っぽい色をした種ですが、綺麗に処理して焙煎すると茶色く色づき普段よく見かけるコーヒーとして店頭に並んでいます。

普段あまり目にすることの無い果肉の部分。
実はそのままたべてもほんのり甘く、乾燥させお湯で煮出して紅茶のようにして飲むこともできます。
ルイボスティーのような風味と杏子のような甘酸っぱさでこれがまた美味しいんです!
このコーヒーチェリーでつくったお茶はカフェインの含有量がコーヒーより少なく、抗酸化作用があるポリフェノールが豊富に含まれていて近年スーパーフードとして注目が高まっています。

そんなコーヒーチェリーティーですがついにメーヴェコーヒーロースターズで取り扱いが始まりました!
お店ではグアテマラ産のシングルオリジンのコーヒーチェリーティーがお飲みいただけます。
このコーヒーチェリーティーは熟度の高いコーヒーチェリーを厳選してつくられていてお砂糖をいれなくてもフルーツの甘みをしっかり感じることができます。
店頭で販売もしていてかわいい缶に入っているのでプレゼントにもぴったりです。

普段農園ではコーヒーの果肉の部分は一部を肥料に使うくらいでほとんどが換金されることなく廃棄されています。
世界中の果肉の廃棄量を合わせると相当な量になるのではないでしょうか。
廃棄された果肉の果汁が川を汚染したり腐敗したりと環境に与える影響もあります。
そもそも美味しく飲むこともできるコーヒーチェリーが捨てられていると思うともったいないですよね。
食品の廃棄を減らしてコーヒーチェリーティーとして生産地で換金することで、コーヒー農家さんの暮らしも潤いわたしたちも美味しい紅茶を味わうことができます。
生産者の労働環境や自然環境にも配慮した形で日本までやってきたコーヒーチェリーティーをぜひ一度味わってみてください。


焙煎師まこ