2021/03/04 16:46




こんにちは。焙煎師まこです。
今日はメーヴェコーヒーロースターズのコーヒー豆をご自宅でよりおいしく飲むために気を付けたいエージングのお話をさせていただきます。
エージングとは何ぞや、という方は是非最後までご一読ください。

みなさまはコーヒーの焙煎日を意識したことはありますか。
何となくコーヒーは焼きたて煎りたてのほうがもこもこと膨らんで美味しい、というイメージをお持ちの方が多いのではないでしょうか。
ですがメーヴェコーヒーロースターズのコーヒー豆は、焙煎してから2、3週間ほど経ったころが一番美味しくお飲みいただける”飲み頃”になります。
ですので焙煎したてよりすこし寝かせてからお飲みいただくのをおススメしております。
(もちろん焙煎度合いや焼き方によって飲み頃は変わってきますので、それぞれ豆を買ったお店の方に飲み頃を聞くのが一番なのですが。)

コーヒー豆の内部には細胞壁によって区切られた小部屋のようなものがたくさんあり、焼きたての豆はその小部屋の中に二酸化炭素を主とするガスを蓄えています。
ドリップする際にお湯をかけるともこもこと膨らんだり、コーヒーを保存している袋がぱんぱんに膨らむのは、このガスが影響しているからなんです。
そしてガスは時間経過とともに少しずつ小部屋のすきまから放出されていきます。
深煎りのように焙煎が進行していると細胞壁はどんどん破壊されていき小部屋の壁がズタズタになりよりガスの放出スピードは速くなります。
逆に浅煎りのように焙煎が進行していないと細胞壁はあまり破壊されておらず小部屋の壁も隙間がすくないのでガスの放出スピードも緩やかになります。
この様に時間経過とともにガスが減少していくことを”エージング”と言います。
例えば焼いてから1日経ったコーヒー豆はエージング1日目。
焼いてから5日経ったコーヒー豆はエージング5日目などと表現します。

エージングが足りていなコーヒー豆だと抽出する際にガスが沢山ありすぎてお湯とコーヒー粉が触れ合うのをが邪魔をしてしまい、成分を抽出しずらくなってしまいます。
ですので焙煎度合いや焼き方にに合わせて適度にエージングさせてガスを抜くということが、美味しくコーヒーを淹れるポイントになります。

エージングによって味の出方が変わってくるのでメーヴェコーヒーロースターズではエージングを意識しながらその日のコーヒーに最適な挽き目を選んでコーヒーを抽出しています。
店頭にもなるべく新鮮なコーヒーをご用意しておりますので、ご購入いただいたコーヒーがエージングの進み具合でどのように味が変化するのか楽しみながらお飲みいただけると嬉しいです。



焙煎師まこ