2021/07/06 09:34
こんにちは 焙煎師まこです。
今日はメーヴェコーヒーロースターズの本棚のご紹介です。
メーヴェコーヒーロースターズの入り口を入ってすぐ右手側。
本好きの私はコーヒー屋を開くなら絶対に本を沢山の置くと決めていて、念願かなって見事メーヴェコーヒーロースターズの狭い店内に僅かではないスペースを占拠するに至ったその思い入れのある本棚。
なんならコーヒー豆の物販棚より大きく、中身もぎっしりつまっていて存在感を遺憾なく発揮する本棚の、上から二段は安直にも「かもめ文庫」という名がついています。
そしてこの二段に詰まった規則性のないジャンルミックスな本たちはすべてお客様が持って来てくれた本なんです。
そんな「かもめ文庫」はいわゆる交換制の本棚になっています。
誰でも自分のいらなくなった本を一冊お持ちいただけると、好きな本を一冊持って帰ることができるシンプルなシステムです。
公序良俗に反しない限りジャンルは何でもオーケー。新書に限らず読みさえできれば多少ボロッとした古本でも大丈夫です。
個人的には書き込みのある痕跡本ならなお良しです。
かもめ文庫はメーヴェコーヒーロースターズにいらっしゃる一人一人のお客様のかけらで作られていて、波が打ち付けては引いていくように、誰かの手から不要になった本はそれを必要とする人のもとへやっていきます。
メーヴェコーヒーロースターズを介して、顔の知らない誰かの思い出が別の人の手に渡っていく様を見ているとなんだか心が躍ります。
それに自分で購入する本はどうしてもジャンルや同じ作家さんの作品に偏ってしまいますよね。
そんなときふらっと立ち寄って気になる本を持って行ったりまた戻したりできる本棚があると、普段選ばない少し攻めたチョイスをすることができます。
そして普段選ばない本に触れることで自分の感性の幅も広がるのではないでしょうか。
あるいは自分の好きな本を見つけて、趣味嗜好の似た顔も知らない誰かに想い馳せるのも一興です。
さあコーヒー豆を選んだら、同時にかもめ文庫からも一冊選んでみて下さい。
新しい旅が始まります。
焙煎師まこ