2021/08/13 14:56
今日はコーヒーの精製方法のハニープロセスについてのおはなしです。
ぜひお付き合いください。
以前ブログにてにナチュラルプロセスとウォッシュドプロセスについてのお話をさせていただいたのは覚えてくださっているでしょうか。
今回おはなしするハニープロセスとは200年代中頃にコスタリアで開発された精製方法で、別名パルプドナチュラルとも呼びます。
ナチュラルプロセスとウォッシュドプロセスの調度中間のような精製処理方法で、果肉を除去した後、ミューシレージリムーバーという機械の水圧で種子の周りにある粘液質を適度に除去し、そののち乾燥させると完成です。
ハニープロセスというとなんだか甘そうな美味しそうな響きですが、この精製方法で処理したコーヒーはその名の通りほんのりハチミツのような甘さがするものが多いで。
語源もハチミツと関係していて、コーヒーの種子の周りにある粘液質であるミューシレージをスペイン語で「ミエル」と呼び、それを英語にするとハニー(ハチミツ)となります。
ミューシレージの残し具合でも呼び方が変わります。
ミューシレージをすべて除去したものを「ホワイトハニー (メカニカルウォッシュ) 」
50%程残したものを「イエローハニー」
ほぼ100%残したものを「レッドハニー」と呼びます。
また、ミューシレージをほぼ100%残したもので糖度が高いチェリーをゆっくり乾燥させると色が黒く変わるため「ブラックハニー」と呼ぶコーヒー農園もあります。
同じハニープロセスでも味の印象がとても変わり、ミューシレージの残し具合が少ないとよりウォッシュドプロセスに近くすっきりした印象になり、ミューシレージの残し具合が多いほどナチュラルプロセスに近いどっしりとした甘さが感じやすくなります。
ぜひあなたの好きなハニープロセスを探してみてくださいね。
焙煎師まこ