2022/02/28 16:47

こんにちは 焙煎師まこです。

今日は新しくリリースしたコーヒーのご紹介です。
アフリカのルワンダ、その西部州ニャビフ郡のシーラウォッシングステーションからブルボン種 フリーウォッシュドのコーヒーがやって来ました。


シーラウォッシングステーション(精製処理場)設立の背景には、ルワンダのエクスポーターが「ユニークなフレーバープロファイルを生み出せる生産地」をルワンダ国内でリサーチする中で、このニャビフのコーヒーを見出したことから始まります。
ルワンダのコーヒー栽培エリアとしては最高峰である2,300mの標高に加え、深い霧に覆われる山間部の谷間、これらの産地特性は他のエリアとは一線を画すカップクオリティを生み出すに違いないという可能性を感じさせるものだったそうです。


そして2017年1月、シーラウォッシングステーションは設立されま した。
 シーラウォッシングステーションは規模としては比較的小さいものの、標高1,850 mの場所に位置し、コーヒーチェリーの量よりも質を重視した運営を行っています。
周辺には約1,600人の農家がおり、それぞれがウォッシングステーションに持ち込んだコーヒーチェリーがまとめて精製されます。
気象条件、土壌、および恵まれた標高は高品質のコーヒーの精製と生産を行う上で正に理想的な環境といえます。 


チェリーはシーラウォッシングステーションに持ち込まれた後、パルパーで果肉を剥がし、発酵槽で約12 時間ドライファーメンテーションが行われます。
その後、カナル(水路)にて比重選別を行い、グレードを8段階に分けます。


 グレード毎に分けられたウェットパーチメントは「pre dry(プリドライ)」という、シェードをつけたドライングベッドで陰干しを行いながら、重点的にハンドピック を行う工程に入ります。
まだ乾いていないウェットパーチメントは、未成熟な物だ と深い緑色になったり、虫食い部分が斑に変色したりと、欠点が目視で判別がつく 状態です。
こうした欠点はパーチメントが乾いて白くなると、分からなくなってし まうので、水分が多くまだパーチメントが乾いていない比重選別後に集中して行い ます。
そして、パーチメントをドライングテーブルに移し、30分毎 にパーチメントを攪拌しながら均一に天日乾燥させます。
雨の日と日中で 一番気温が上がる時間帯はビニールでパーチメントを覆い保護し、強い直射日光に よる急激な乾燥や、表面の部分のみ乾燥し水分値が不均一になるなどの乾燥ムラを防ぎます。
パーチメントの水分含有量が12.8%になった時点で、袋に詰めて倉庫に て保管します。 


シーラウォッシングステーションは農家の生産をサポートし、より改善していくため、継続的に様々な取り組みを行っています。
現金収入の少ない農家は健康保険へ加入することが困難ですが、シーラウォッシングステーションは全ての農家とその家族を健康保険に加入させています。
これはルワンダ内のウォッシングステーションとして初めての取り組みだそうです。
また、農家に未熟なチェリーではなく、完熟したチェリーを持ち込んでもらうために、毎回農家が「どんなチェリーを持ってきたか」を評価し、フィードバックをしていま す。
ウォッシングステーションによっては完熟したチェリーしか受け取らず、未熟なチェリーは買い取らない所もある中、シーラウォッシングステーションでは持続的な関係性構築のために持ち込まれたチェリーは全て、政府が定める最低買取価格以上の金額で買い取っていますます。 
農家へのコーヒーの苗の無償配布もしていて、 シーラウォッシングステーションでは2017年は7万5千本、2018年は12万本の苗木を農家に配布しました。 
このような取り組みを通じて地域コミュニティとの関係性を大切にしながら運営を行っているそうです。 


メーヴェコーヒーロースターズで浅煎りに仕上げたルワンダは、ブルボン種らしい透明感とダージリンティや柑橘の爽やかな風味、アプリコットのような優しい風味が特徴的で、少し暖かくなってきた春先に、アイスでもホットでも飲みたくなるコーヒーです。
ぜひお試しください!


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焙煎師まこです。