2022/03/25 22:16



こんにちは 焙煎師まこです。
今日は店頭で新しく販売をはじめた「文鳥文庫」のご紹介です。


「文鳥文庫」は短い短編小説をかわいい冊子にまとめたちいさな書籍です。
誰もが知っている日本の名作や、テーマごとに集められた素晴らしい文学作品が全部で29作品あります。
短編小説ということで長くても16ページほどのサクッと読めてしまう作品ばかりで、お値段も初版~第三弾は165円 第四弾は200円とお手軽です、とても手にとりやすいものとなっております。


なぜメーヴェコーヒーロースターズで文鳥文庫を取り扱うことにしたのかというと、それには色々な想いがあります。
皆さまは普段コーヒーにどんなものを合わせますか?
甘いスイーッにチーズやパン、どれもとても素晴らしい組み合わせですが、わたしは読書や音楽など形のないものとコーヒーを合わせることこそ、よりどちらの良さも最大限に引き立たせるペアリングになるのではないかと思っています。


短い作品ばかりの文鳥文庫は、ちょうど一杯のコーヒーを飲み干すくらいの時間で読み終えることができます。
その日の気分で作品を選んだり、果実をテーマにした作品とコーヒーのフレーバーを合わせたり、物語の内容とコーヒーのイメージをあわせたり、無限の楽しみ方ができます。


また、わたしはコーヒーと同じくらい文学は生活の中でなくてはならないものだと考えています。
読書をすることで80年ほどの人間の短い人生では体験しきれない数々の人生を追体験し、行ったことのない場所の美しさに感動し、誰かの感情に心ゆすぶられ、共感したり、または腹をたてたり。
読書をすればするほど、心の世界は広大になり情緒や想像力が発達し、より目の前の人の痛みや喜びに寄り添い、様々な事象に一喜一憂できる豊かな心が得られるのだと思います。


メーヴェコーヒーロースターズにはコミュニケーションを楽しみにいらしてくださるお客様も沢山いらっしゃいます。
わたしがいままで沢山読書をしてきた経験が、そんなお客様ひとりひとりの心に寄り添えるホスピタリティに繋がり、結果として沢山の方がコミュニケーションを楽しみにいらして下さっているのではないかと思います。


慌ただしい現代社会の、せわしない毎日のなかでは、自分の心まで忙殺され、無感情な時間を多く過ごすという方もいるかもしれません。
そんなとき、コーヒを飲む少しの間、ほっと一息つきながら文学に触れてみませんか。
また、抱えきれない悲しい出来事にこころを痛めているとき、文学はそっと寄り添い生きるすべを教えてくれます。
私をここまで生きながらえさせてくれたものもやはり、コーヒーと文学でした。


メーヴェコーヒーロースターズではそんなコーヒーと文学の素晴らしいペアリングを、お客様にご提案できればと考え、文鳥文庫の取り扱いをはじめました。
普段あまり本を読まない、文学作品を読んだことがない、という方にも、サクッと短時間で読める文鳥文庫はとてもお勧めです。


またコーヒー豆と文鳥文庫セットでのギフトラッピングも無料で承っております。
思いがけず贈られた作品を読みながら飲むコーヒーは、忘れられない一杯になるかもしれません。
どんなお豆とどんな作品をあわせて良いか分からないという方は、ぜひ読書好きの焙煎師にお気軽にご相談ください。
メーヴェコーヒーロースターズで皆様が文学に触れ、コーヒータイムをより深く楽しむきっかけになれればとても嬉しいです。




焙煎師まこ