2022/05/05 14:35



こんにちは 焙煎師まこです。

今日は5月の店内展示のご紹介です。


今月の展示は高山康平さんによる油絵の展示「静夜思」です。
静夜思とは中国の唐の時代の詩人である李白の五言絶句の題名だそうです。

原文では

床前看月光
疑是地上霜
挙頭望山月
低頭思故郷

現代語訳だとこんな感じになるようです。

寝台の前で月の光を見る
地上に降りた霜のようだ
頭を挙げて山の上の月をながめ
頭を垂れて故郷を思う


以下高山さんからの展示紹介文です。

「絵をかくことは、夜眠る前のぼんやりとした思考と似ている。
夢と現を行き来しているとだんだんその二つが重なって、飛躍した唐突なイメージに行き当たる。
普段は別々に見えるもの同士が、なにか抽象的な
イメージに媒介されて繋がり合い、掛け合う。
頭を上げてみる世界が投げる光は
頭を下げてキャンパスを見れば、生命の記憶となってそこに映っている。」
高山 康平


高山さんの作品は鮮やかな色づかいですが、正面に立って眺めるとどこか静かな雰囲気が漂ってきてお店にもしっくりと馴染んでいます。ふと夜中に目が覚め、夢か現か分からないまま見る景色のようで没入感がありますね。
作品は全て販売されています。気になる方は遠慮なくお声がけ下さい。



焙煎師 まこ