2022/08/03 09:50
こんにちは 焙煎師まこです。
今日は新しくリリースしたコロンビアのコーヒー豆のご紹介です。
コロンビアでは第3の生産量を誇るトリマ県の南部、ガイタニアという地域にあるブエナビスタ農園。
この農園は現農園主のアスタリッド・メディナさんが父親から受け継いでコーヒー生産をしています。
アストリッドさんは2児の母でもあり、子育てや家事をしながら農園の監督、管理をしているそうです。
「コーヒーの品質は、関わる人すべての努力が終結してできあがる。」そう考えている彼女は、農園で働く全ての人と親密にコミュニケーションをとり、考え方を共有することを大切にしているそうです。
「農園主、マネージャー、ピッカー、全員が同じ言葉を話し、同じ目的を持つことで、より良いコーヒーづくりができる。」
そんな信条からくるきめ細やかな配慮は、人だけでなく農園とその設備に反映されています。
農園の標高1880~1890mのエリアには7500本のコロンビア種の木が規則正しく植えられています。
生産処理場はピカピカでオレンジ色のタイルが印象的。
乾燥場には雨除けの可動式屋根が完備されていて、ウォッシュト処理されたコーヒーははじめに、パラボラ式乾燥台で10~20日の天日乾燥され、その次に高床式乾燥台で5~15日かけて空気にさらしながら日陰乾燥させます。
生産処理場の中では労働者はみな靴を脱いで丁寧に作業していて、彼女の配慮が行き届いていることを物語っています。
ブエナビスタ農園農園のあるガイタニアという地域は交通アクセスが悪く長い、間政府軍とゲリラによる紛争が続いていた影響で何年もの間コーヒーバイヤーが訪れることはありませんでした。
ですがブエナビスタ農園が2015年にカップオブエクセレンスで優勝したことを皮切りに、一気に世界的に注目を集めるようになり、その勢いは農園のみにとどまらず周辺地域一帯にまで影響を与えたそうです。
また急速なインフラの発達もあり現在ではトリマの生産者は非常に注目を集めています。
アストリッドさんはチャンピオンになったことで使命感のようなものが生まれたと言います。
それは、トリマ県のコーヒーをもっと盛り上げたいというものです。
先述の通りトリマ県はもともと内戦の影響を強く受けた地域であるため、コーヒービジネスに大きく出遅れてしまっていました。
ですが幸いなことにトリマ県には美味しいコーヒーを作るのに良い条件が整っていて、実力のあるコーヒー農園もたくさんありました。
ただ注目されていなかっただけなのです。
いまやブエナビスタ農園がチャンピオンなったことで、世界中から注目されるようになりました。
アストリッドさんはこの好機を生かすために、周辺地域の生産者と協力しながらコーヒーの品質の精力的にさらなる向上に向けて取り組んでいます。
メーヴェコーヒーロースターズで浅煎りに仕上げたコロンビアは、透明感がありジューシーで、まさにピーチティーのような風味。
味の中盤ではどっしりとしたトロピカルフルーツの甘さを感じ、後味にはりんごの蜜のような心地良い印象が続きます。
人々が内戦で受けた傷は未だ癒えてはいないでしょう。それでも前を向いて進みつづけるトリマのコーヒーは甘くやさしいです。
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