2023/04/11 16:16
こんにちは 焙煎師まこです。
4月1日に新しいワークショップとして哲学カフェを行いました。
哲学カフェってなんだ?という方もいらっしゃると思うので簡単に概要とその歴史をお話しさせていただきます。
哲学カフェとは、簡単に言うとカフェで不特定多数の方が哲学的な話し合いや対話を行う集まりの事です。
もともとは哲学者マルク・ソーテがフランスのパリで創立したのが始まりだそうです。
ソーテは1992年12月13日、バスティーユ広場のパリ4区側にあるカフェ「カフェ・デ・ファール」で初の哲学カフェを開きました。
偉そうな上流階級ではなくて一般公衆を対象とした、「推論の基本原理」へと戻ることが、彼の哲学だったそうです。
この哲学カフェで論じられる主題は、サンタクロースの伝説から真実、美、性、死にまでおよびました。
今回メーヴェコーヒーロースターズで行った哲学カフェでは、ファシリテーターに"放浪する旅人さん"をお招きして「変わらないもの」とはなにか、をテーマに2時間の対話を行いました。
初めてご来店いただく方もいらっしゃるたなかで、とても良い議論ができたと思います。
「変わらないものはない」という方や「自分自身の本質は変わらない」という方もいたり、意見は三者三様でした。
そこから「本質とはなにか」という議題に発展し、「自分から見た自分、他人から見た自分どちらが本質なのか」、「本質とは本の質(本棚に並んでいる本がどんなものか)」なのではなど、様々な意見に驚かされました。
大人になると一つのテーマのついて2時間も話し合うなんてことはなかなかないと思います。
日本では自分の意見を口にしたり、人と異なる意見を発することに抵抗がある方も多いのでは無いでしょうか。
哲学カフェでは相手を否定することはありません。
誰もが伸び伸び自分の意見を言って良いし、逆に発言せず対話を聞きながら自分自身の頭のなかで考えだけでも大丈夫です。
それぞれが物事を考える、ということが重要なのです。
哲学カフェは1~2ヵ月に一回開催する予定です。
人とじっくり対話してみたい方、哲学に関心がある方などなど、ぜひご参加ください。
美味しいコーヒーを飲みながらみんなで対話いたしましょう。
焙煎師まこ